AppleのGenius BarでMacBook Proのバッテリ交換を受けた

初めてAppleのGenius Barを利用したので感想などを

MacBook Proの座りが悪くなって気がする

ことの始まりは9月半ば、正確には8月末辺りから不穏な気配は感じていたんだけど、MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early2015)のバッテリが膨張してきてるように感じていたんです。具体的には底面のゴム足が接地せず、アルミパネルが直接机に当たってしまい滑って座りが悪い。さらにキーを打つ時にトラックパッドの手前辺りに力が入ると、モニタ側が浮き上がるという現象が起きていたという状況。実用上は致命的では無いんだけど、地味なイラつきはある。

とりあえず修理窓口へ行ってみる

直すにしても変に金がかかるくらいなら売り払ってしまい、現行のTouchBarに買い替えるというのも面白いかとは思ったけど、ひとまず修理を検討することに。
High Sierraにアップグレードした直後、最初に行ったのは赤坂見附のビックカメラ。ここはAppleの正規サービスプロバイダということもあるし、別フロアにソフマップの修理窓口もある。このMBPはAppleCare+には入っていないものの、ソフマップのプレミアムワランティに入ってるということもあり、上手いこと行けば無料で直せるかなという目論見。
ところがこの窓口で言われたのは
・ソフマップのプレミアムワランティでは、バッテリは消耗品扱いとなり無償修理とはならない
・預かって修理はできるが、19800円かかり、Appleのリペアセンターに行くので1週間程度かかる
・もしかしたらGenius Barに相談した方がよいかも
ということだった。

さすがに仕事で使うということもあり、金額もまあまあなので即答しかねるという感じでここは一時撤退。とりあえずAmazonで冷却スタンドというかスペーサーを買って、「操作時の座りが悪い」という問題の暫定解消を試みる。

御開帳→電話サポート窓口へ

そして時は流れて10月26日、T-2のドライバを借りることができたので御開帳してみたところ、ドン引きする膨らみ具合だった、もう爆発して死ぬんじゃないかというくらい。写真を撮らなかったのが悔やまれる…。

そんなわけでAppleの電話サポートに問い合わせたところ、
・やはりバッテリ交換になると19800円がかかる
・Genius Barに交換部材の在庫があれば、その場で修理対応も可能
との回答。金がかかるのはしゃあないが、即日修理が可能ならそれは魅力。2万の出費で延命をして、来年にCoffee LakeかCannon Lakeのモデルが出たころに買い替えるのもありかなということが頭をよぎったので、ちょうど近くを通る用事があることもあり渋谷のGenius Barを予約。

いざ、Genius Barへ

ということで予約時間の5分前にApple Storeに到着して、予約してある旨を伝えるとしばし待たされた後に対応スタート。そこで言われたのは
・「クオリティプログラム (E1)」の対象となり、無償修理となる
・これは「通常の使用にも関わらずバッテリが膨張する」という症状に適用されるらしく、購入から3年が対象。
・また構造上の理由によりバッテリだけでなくトップケース(キーボードとかトラックパッドの周りのアルミ部分)も交換される。
・ということもあり作業が複雑なので預かり修理となり、3〜5営業日かかる見込み。
・修理作業は部材の確保ができればApple Store内でやる
とのこと。数日使えなくなるのは痛いけど、2万円を払う気満々でいたところを無償と言われると断るのも忍びない感じがしてしまったので、預けて帰ってきました。これが10月31日の火曜日の昼過ぎの話。

そこからが驚くほど早くて、翌日の21時過ぎには修理完了のメールが着弾(営業時間終了直後なのはご愛嬌)。
中1日で再び渋谷のApple Storeを訪れるとiPhoneX待ちの人が行列を成していました。
あっさりと修理上がりのMacBook Proを受け取れました。帰ってからよく見たら、トップケースだけじゃなく、少なくともキートップとトラックパッドも新しくなってるような気がするけどまあいいや。
営業日で数えると預けた日と受け取った日も入れて3日、中1日というか、預けてから受け取るまでがちょうど48時間だったわけだけど、店員さんによると早い方とのこと。対応のスピードは各店舗での交換部材の在庫状況と、あとは修理の申込み件数や作業する方の空き状況に左右されるそうで、中1日は運が良い方だそうな。

Genius Barに対する雑感

預ける時と受け取る時で2回行ったわけですが、どっちも満員と言えるほどの混み具合。店員の数も結構いるのでそれで人が多くいるように見えるというのもあるけど、行列している人もたくさんいたので予約なしで行くのは無謀なんだなと痛感しました。
あとは普通の使い方サポートみたいな問い合わせに来ている人が結構いたように思うというのも意外だったかな。OSの再インストールならわかるような気がするけど、外付けハードディスクにファイルがコピーできないとかそういうタイプのことを聞いてる人もいました。大量に並んでた人も飛び込みでiPhoneの使い方を聞いてる人が多かった印象。てっきり切り分けがほぼ終わってるハードウェアトラブルくらいしか来ないもんだと思ってたけど、そうではないようです。
あとは持ち込まれてるMacがそこそこ年代物があるってのも面白いかな。隣にいたお姉さんは光学ドライブがついてるMacBook ProでOSはMountain Lionっぽかった。Genius BarにMacintosh SEを持ち込むという、ある種のイタズラはあったけど、そこまで行かなくても5年落ち近いMacを使ってる人って結構いるもんなんだなと思ったりもしてしまいました。

あと店員の接客態度がいい意味でフレンドリーな方向性っていうのは少し好き嫌いが分かれるけど、とりあえずAppleやMacに対する愛と知識は高いように感じたかな。修理上がり時の確認用にログインパスワードを教えるのを拒否してみたら、即座にテストアカウント(管理者権限付きだけど)の作り方にナビゲートされる辺りはさすがと思いました。
ソフマップの修理窓口が悪いというわけではなくて、あっちはWindowsPC全般とか自作関連の知識レベルは高いし、Macに対してもいい方だと思うけど、それよりもGenius Barの店員さんはずば抜けてる感じ。さらにいうと「Appleとしての公式対応」がされるというのも良いポイントかもしれません。

まとめ

・ソフマップのプレミアムワランティは、バッテリが消耗品扱いで保証対象外だ
・ソフマップに限らないけど、量販店の修理窓口はメーカー送りになる
・Macのハードトラブルは行けるならGenius Barが早い、店頭修理もしてるらしいぞ
・MacBook Pro(少なくともRetinaモデル?)のバッテリ膨張はかつては有償だったこともあるけど、今はクオリティプログラムという名の実質リコール扱いだ
・Genius Barの対応には総合的に満足してる

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