『君が望む永遠』の思い出

雑談

「『君が望む永遠 Reboot(仮)』始動」とか
「『マブラヴ』新作」とかって言われると、何だか隔世の感すらあって、今年は西暦何年だったっけと思ってしまうわけです。

『君が望む永遠』は「人生に重大な影響を与えた三大エロゲーのひとつ」と公言していて[1]残りの2つは『AIR』と『家族計画』、発売当時には相当にやり込んだり周りにも勧めまくったし、アニクラでDJをやる時に高確率で「Rumbling hearts」をかけてたら「どんだけ『君望』好きなんですか」と言われるくらいになるほど大好きな作品です。クリアしたのは順に遙エンド・水月エンド・茜エンドで、他のキャラも追って順次という感じだったと思うけど、当時は暇な学生だったこともあり数日ぶっ続けで徹夜でプレイし続けた記憶があります。
とは言え『君望』を知ったのはやや遅めで、体験版が話題になったのはなんとなく程度に知ってて、さらにその後初回版が回収される騒動があった頃だったと思います。そんな世間の話題を後追いする格好ではありましたが、体験版相当の第1章を一気にやって「Rumbling hearts」からの第2章冒頭で意味がわからなくなったというのも良い思い出です。未だにあのオープニングは震えが止まらなくなります。
いわゆる「泣きゲー」であり「鬱ゲー」でもあるわけですが、テーマとしては何気に重いくせに圧倒的な文章力とシナリオ構成力があったが故に感情移入できてしまうゲームでした。というか主人公が基本クソだから故に、遙や水月や茜の方に感情移入できてしまうというエロゲーやギャルゲーとしては稀有な魅力のあるゲームだったという方が正確かなぁ。
もうすでに18年前の作品ではあるけど、語りだすと止まらないような気もするのでこの辺にしておこう。

そんなわけで続編に対する期待が高まる中で『マブラヴ』の延期騒動はガッツリと直撃を食らってしまいます。今見返すと『君望』から『マブラヴ』は1年半しかかかってないのか。まあその後の『マブラヴオルタ』の方がさらに長かったからねぇ。結局『マブラヴ』は発売日に買ってプレイして、「EXTRA編」は楽しかったけど「UNLIMITED編」にはついていけなくて『マブラヴオルタ』はやらずじまいだったかな。何となく動向は追ってはいたけど、もはや暇な学生でもないのでそこまで手が回らなかったというのも実情です。

あー、『君望』のアニメも入門用としては十分かなとは感じたけど、作画というかキャラデザが馴染めなくてゲームほど感情移入できなかった。あと水月ルートもいいんだけど、あの誰を選ぶかで悶々とする感じはゲームだからこそだったんじゃないかとも思ったりしたわけです。

そんな『君が望む永遠』も18年前のゲームで、âgeも20周年となるわけです。多くのエロゲーブランドが設立されては消滅し、20年継続してるブランドなんてどれだけあるんだというところなので、現在もなお事業が継続しているのはそれだけで偉大なことだと思います。一方で相変わらず寡作で『マブラヴオルタ』の派生作品を中心にここまで来てるというのも凄いんだか何なんだかという印象を受けてしまうのもまた事実。まあパッケージ型PCエロゲーの市場規模の縮小が叫ばれて久しいので、いち早く業態の転換を図り続けていると言えばそうなのかもしれません。しかしながら『マブラヴオルタSF』も終了してますし、必ずしも順風満帆ではないのかなとも感じてしまいます。もうかつて挫折したっきりなので、結局どういう世界観に向かってるのか個人的にはわからなくなっちゃってるし、今さらどうやって追えばいいのかわからないけど、ちょっと追いたい気はしてるんだよなぁ。
そこで虎の子のIPである『君が望む永遠』がRebootってことなのかと穿った見方もしてしまいますが、多少形はどうあれ今の若い人にも再発見されるべき作品だとは思ってますので、緩やかには期待したいところです。64bit化とWindows10対応だけでもいいんじゃないかという気はするけど、それじゃ売れないだろうし、そもそも俺の手元にゆっくりエロゲーができるWindows環境がないな。
 
現段階では計画が発表されただけで、何がどうなるのかはわからないですが、珍しくちょっと心揺さぶられるニュースだったというのは偽らざるところ。もう退役エロゲーマーというかオールドファンではあるし、今回も「へー、イベントやるんだー」くらいにしか感じてなかったけど、盛り上がってるのはなんか嬉しい。

注釈

注釈
1 残りの2つは『AIR』と『家族計画』

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