『プリキュアオールスターズNewStage2』に感じた淋しさと様式美

公開からもうすぐ1週間経つので、微妙にネタバレを含みつつ、戯言のような感想です。
面白かったけど、物足りなかったというのが率直だけど、それは理解のできる物足りなさだったというところか。
物足りない単純な理由は我が家の推しメンが全く活躍しないからですよ。しゃべりすらしねぇ。ちなみにイーグレットとアクアね。
これは去年の『NS』でも同様で、今回は前回の反省からか世代での足切りをしないで微妙に過去メンバーからも選抜でしゃべるというのが、苦渋の判断だったのかなぁとは感じられました。さすがに主役側が32人、妖精も入れたら50人近いので、アフレコがカオスになるとか、コストがかかってしょうがないというのは察して余りありますが。でも『S☆S』と『5』は誰もしゃべらなかったよ。もう東アニには謝罪と賠償を要求したい勢い。

梅沢プロデューサもインタビューで仰って
ますが、『オールスターズ』に期待すべきはお祭り要素ではなく世代間引継ぎなんだなというのを、淋しくも色濃く感じました。シナリオのバランスなんかも踏まえるとこうせざるを得ないをだろうなぁ。直近の新旧プリキュアを軸に話を構成しないと混沌とするのは誰の目にも明らかですし。

ただ、全員がしゃべる設定でシリーズを続けていくことは、いろいろな理由で不可能だったってだけなんですよ。かなりの反発があるだろうなというのは覚悟していましたが。

プリキュアが好きなので多少の反発という気持ちもありますが、淋しいというのが率直なところでしょうかね。大人の事情もなんとなく想像できるがゆえに淋しい。

そんなわけで古参が豪華さを期待するのはもうできないという事実を去年に続いて改めて感じてしまったわけですが、それを抜きにするといい映画だったと思います。子供向けアニメのわかりやすさとして全面的に大正義ということでいいんじゃないかと思えて、そんな基本姿勢と新旧引き継ぎという要素をちゃんと織り交ぜていてよかった。
プリキュアの映画はレギュラーもオールスターズも試行錯誤と進化の歴史だと思うし、梅沢さんの発言からもそうやって歴代制作されているように感じられるので、毎回毎回「現時点での究極の形」と見られればそれでいいんじゃないかな。

とはいえプリキュアが続く限り毎年の伝統芸能というか様式美としてこの路線でいいねというのを残念ながら感じちゃった感じ。全員が大活躍っていうのも見たいのが本音ではあるが、まあしんどいんだろうなぁ。

プリキュア歴の浅い人も見に行くときっといい気分になれる映画です。今回の『ASNS2』を見た後に去年の『ASNS』を見て、さらに復習の意味も込めて『DX』を1〜3まで見ましょう。んでもって気に入ったシリーズの映画を見るとよいです。

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